火葬場にて



火葬場は不特定多数の方が出入りする。
しかも100%黒い喪服を着ているので、他の御葬家に
混じってしまわないように、係の方の案内で縦列に並んで
行動する。

「皆様~~ご住職さまのあとにお続きください~~」

他の御葬家と交差することもあるので、その時には
係の方が、手を出して「待て!」の合図・・・。
いつもながら日本的で、何だか滑稽だ。

いろいろな宗教が混在するので、金をガンガン鳴らしながら
大きな声でお経を唱えるお坊さん・・・。

お題目を複数人で堂々と唱える方々・・・。

信ずるところだから結構だと思うが、もうちょっと
品良くできないものかと・・・いつも思う。

え~~神職さんも、こういうところに来ちゃって良いの~~。

遺族が最終的に火葬場に行くまで、そこに至る道のりがある。

自殺だったり闘病だったり・・・突然の別れだったり、
納得できない死であったり・・・そして最愛の人との別れ・・・。

それはさまざまだが、お通夜、ご葬儀を経て、必ず最後は
火葬場に行く。

つまり、故人と今生で形ある姿で、最後の別れをする場が
火葬場なのだ。

火葬場のスタッフさんも、毎日同じ仕事をしていて、
それは大変な仕事と認識しているが、あまりにも、おざなりでならない。

火葬場に遺族が来られるまでの思いを感じてもらいたいし、
お辞儀する態度も、その方の人生の最後の最後の最後の最後の、
「礼」を尽した形にしてもらいたいと・・・いつも思うのだ。

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